野沢トレイルフェスレースレポート

期日 2018年8月4日(土)
スタート時刻 13:00  距離 12km
記録 45分25秒     結果 準優勝


<使用ギア> 
ウェア: S-LAB SENSE TANK
S-LAB SENSE SHORT
ソックス:RX S-LAB
シューズ:S-SAB SENSE6 SG
インソール:superfeetカスタムブラック
ベルト:S-LAB MODULAR BELT
ニューハレ:ニーダッシュ(膝)、Vテープ(腰)
ジェル:SHOTZエナジージェルスタート前2本
(レモンライム・カプチーノ
ゴール後 1本(ワイルドベリー)
給水:エレクトロライトショッツ
(水500mlに対して1本)

<国内唯一のダウンヒルレース>
 この大会は標高1400mの長坂ゴンドラ終点から、標高差900mを一気に下る。他に類を見ないコース設定だ。昨年はこの大会で優勝。今年もベストを尽くし、優勝を狙いたいと思っていた。

<レース前>
スタートしてから、前半の4kmは一度下った後、登り返し、再びスタート地点へと戻ってくるコースレイアウトとなっている。ダウンヒルレースではあるが、この区間は登りの走力も必要になってくる。この区間で先頭が伺える位置にいないと、逃げ切られてしまうリスクが高くなる。優勝を目指すならペース配分を気にせずに位置取りしなければならない。
この日の天気は晴れ。今年は連日の猛暑で、コースの路面もドライだった。給水は携帯した給水は300mlほど。12kmのレースとはいえ、発汗量が多いので、定期的に給水することが必要だ。

<レース展開1〜前半のループ〜>
午後1時、12kmのダウンヒルレースがスタートした。距離が短いこともあり、最初からスピードを上げて走る選手が多い。数百メートルのロード区間を終え、ゲレンデに設けられたマウンテンバイクのコースへと入っていく。この区間は、マウンテンバイクのタイヤで芝生が削られ、土がむき出しになっている。路面の凹凸もあるものの、路面は乾いていて、走りやすい。濡れている時と比べてテクニックを必要としないので、差がつきにくかった。
スタートから約2km下ったところで巣鷹湖周辺のトレイルに入ると、再びスタート地点に向けて約2kmの上り返しだ。ここでは2〜3番手でレースを進める。ここでトップからの差をつけられないことが大切。昨年は雨により、足場が柔らかいためにズルズルと滑り、簡単には登れない区間もあったが、今年はすんなり走れる。しかしながら、人の後ろについたので、路面の状況がとらえにくく、2回ほど足首をひねってしまった。登りきったところでは2番手で、長い下り坂へと入っていった。

<レース展開2〜ダウンヒル前半・走れるトレイル〜>
ダウンヒルに入ると、森の中を走るトレイルがあったり、ゲレンデをマウンテンバイクで下るためのコースがあったりする。割と道幅も広く、ほとんどが「走れる」トレイルだ。走るのはさほど難しくない。森の中で先頭に立ったが、走れる部分では後続の選手が先行して、再び3番手でレースを進めることになった。気を抜けばすぐに置いて行かれてしまう。緊張感のある展開が続く。

<レース展開3〜ダウンヒル後半・テクニカルなトレイル〜>
約7〜8km地点からは、斜度のあるゲレンデを下ってゆく。この区間は、下りのテクニックが必要になる。ここが自分にとっての勝負どころ。なるべくブレーキをかけないように下ってゆく。しばらく斜度の大きい下り坂が続き、さらには路面の凹凸も大きく、簡単には走ることができない区間だ。ここで先頭に立った。レースプランとして予定通りではあるが、後続に大きな差をつけることはできなかった。斜度が緩やかになったところで再び2位に後退し、差を詰めることができない。

<レース展開4コース終盤・高低差約200mの登り坂>
上り坂に差し掛かっても先頭との差は変わらない。そこを登りきると、ゴールまであとわずかだ。結局そのまま最後のロードを走り切り、2位でのフィニッシュとなった。

<考察>
大会を迎えるまでのプロセスに問題はなかった。毎週水曜日のトラック練習に加え、週末には高社山往復など、必ず2時間程度トレイルを走る練習を取り入れることができた。このサイクルで上り坂や下り坂を走ることに慣れたり、スピードを出して走ることに慣れたりすることができたと思う。コースの特徴を考え、自分のレースプランを持って臨めたことは良かったと思う。昨年は雨の影響で、テクニックが必要とされるコンディションに助けられたが、今年は晴天が続き、路面が乾いていたことから、走力の高い選手に有利なコンディションだったと思う。ショートレースに出るといつも感じることだが、単純に速く走れる力を一層つけていかないといけない。

SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HRのデータ>

↑心拍数×高度のグラフ
平均心拍数182拍/分であり、かなり追い込んでいることが分かる。また、レースの始めから終わりまで高い心拍数が維持されており、力を出し切ったことが分かる。

↑コースマップデータ
きれいにコースのデータが記録されている。コースのほとんどが赤色で表示されていることから、高い心拍数で走っていることが分かる。

2018志賀高原マウンテントレイルレースレポート

期日 2018 年7月7日(土)
スタート時刻 9:00 距離 40km
記録 4時間00分29秒 結果 総合 5 位
天気 曇り スタート時気温16℃ ゴール時気温18℃


<使用ギア>
ウェア:S/LAB SENSE TANK
ショーツ:S/LAB SHORT 4
ソックス:SENSE PRO
シ ュ ー ズ : S-SAB SENSE ULTRA 2
インソール:superfeetカスタムブラック
ザック:S-lab sanse ultra 5 set
心拍計SUUNTO AMBIT3 VERTICAL
ニューハレ:Vテープ(腰)、ニーダッシュ(膝)
ジェル:shotz スタート前2本摂取(ワイルドベリー×1本、コーラ×1本)
レース中30分おきに1本摂取(レモンライム×2本、コーラ×2本、ワイルドベリー×1本、マンゴー×1本、カプチーノ×2本 )
ゴール後2本摂取(レモンライム×1本、マンゴー×1本)
ドリンク:エレクトロライトshotz 500mlに3袋溶かしたもの×2(スタート時)


<レースプラン>
今回も昨年と同じ考えで、上位集団に位置しながら余裕を持って走り、第2エイド過ぎの熟平トレイルをしっかり走り切りたいと考えていた。 昨年は思いがけぬ暑さもあり、第1セクション終了時に2位まで順位を上げながら、その後失速し、後半は我慢の展開になってしまった。今年は周りのスピードに惑わされず、自分がラスト10kmでペースアップして走りきることを考えていた。

<使用ギアについて>

数日前の雨予報から一転し、前日には曇り予報に変わったため、ウェアはタンクトップタイプを選択。また、走行中に雨が降ってきた場合に備えて、アームスリーブやジャケットを携帯できるザックを選択。500mlのソフトフラスコ2本、ジェル10個を携帯した。今まではソフトフラスコにあらかじめジェル数本を入れておいたが、摂取量を確実に把握するために、あえてソフトフラスクを使わずにジェルを携帯した。さらに、エレクトロライトショッツ、塩熱サプリも携帯するためにS/lab modular beltのポケットを活用した。バックの大きめのポケットはジェルを摂ったあとのゴミを入れておくのに使った。シューズについては、適度な厚みがあり、ゆったり履ける S-LAB SENSE ULTRA 2 を選択した。グリップ力や軽さでは他にも優れたモデルがあるが、下り坂でのダメージ軽減や前半は飛ばさないレースプランを考え、長距離でも安心感のあるこのシューズを選んだ。

<レース展開>
風は強いものの、雨は降っていない。暑くなく、絶好のコンディションに思えた。
そして、9時00分、ロングの部がスタートした。

序盤から勢いよく飛び出していく選手もおり、数名の選手がそれに続く。自分は6〜7番手あたりで水路沿いのシングルトラックを駆け抜け、アライタ沢を抜けて岩菅山登山道へ。

ここで数名の選手にパスされ、10番手あたりを走ることになった。後ろから来た山田選手も前半ペースを抑えていく作戦だったので、後ろにつかせていただいた。ノッキリに着くと、稜線上に出た。そこから寺子屋峰までは小刻みなアップダウンが続く。ところどころぬかるんでおり、時折足を取られる。本当はもっとゆっくり走りたかったけど、これ以上、上位集団に離されてしまうと入6位入賞のチャンスすらなくなってしまう。昨年はスピードに乗って順位を上げた下り坂も、無理せずに足へのダメージが残らないことを心掛けながら走った。それでも前方に選手が見えたので、少しペースアップした山田選手に引っ張られる形で、3名の選手をパスした。
8番手ぐらいで第1セクションの14kmを終え、第1エイドへ。1リットル携帯していたドリンクだったが、500mlも飲んでいなかった。ハイドレーションへの水の補給はせず、オレンジを2カットいただく。昨年はここから思うようにペースが上がらなかった。今年は昨年ほどの疲労感ではないものの、山田選手、杉本選手のペースに余裕をもってついていくことができず、距離が開いた。焼額山頂までの登山道でさらに2人にかわされ、再び10番手を走ることになった。ここは思うようにペースが上がらず、苦しい時間帯だった。

焼額山の山頂からはひたすら砂利道を下って行く。前方に選手の姿が見えるが、無理に追いかけることはせず、足のダメージを最小限にすることを心掛けて走った。そして第2エイドに到着。まだ500ml近くドリンクが残っていたが、ここからゴールまでの距離と時間を考え、ハイドレーションに水を補給。
第2エイドを後にし、3〜4kmほどロードを下ってゆく。ここからペースアップしていくことが今日のレースプランだった。自分が思い描いていたよりも疲労感を感じていたが、心拍数を確認するとまだ150拍/分程度。変化のないこのセクションなら、まだペースを上げられるはずだ。そう思ってペースアップすると、走りのリズムをつかむことができた。ここで1名パスする。
熟平トレイルに入ると、川沿いを上ったり、下ったりのアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げてゴールを目指す。上り坂は歩かないことを心掛け、下り坂はリズムに乗っていいペースで走ることができた。しかし、自分の計算ではまだ9位。前方の選手は見えない。とはいえ、残りはまだ10kmほどあり、ゴールまでは1時間ほどかかる計算だ。6位入賞まではあと3人パスしないといけない。あきらめずに前を追うだけだ。なかなか前の選手が見えなかったが、ついに1人の選手の背中をとらえ、パスすることができた。さらに進むと、もう1人、またもう1人と熟平トレイルに入ってから合計4人の選手をパスし、5位まで上がることができた。あとはとにかくペースを維持しながらゴールを目指すのみだ。攻撃は最大の防御。自分が攻め続ける限り、後ろから追い越されることは無いだろうと思った。懸命に見えない4位の選手を追ったが、そのまま5位でのフィニッシュとなった。

<考察>
最初の10kmより最後の10km。熟平トレイルを軽快なペースで走る自分をイメージしながら終始レースを進めた。最後の10kmをしっかり走るために、今のペースは適正なのか、最低限6位入賞するために、今のポジションは正しいのかをずっと意識しながら走っていた。前半飛び出した選手がいたので、全体のペースが速く、射程圏内のポジションを確保するために自分の理想より速いペースで走らざるを得なかった。いつもは飛ばす下り坂で足を温存し、後半勝負に徹した。「このまま終わってしまうのではないか。」という思いがよぎるほど苦しい展開だったが、第2エイド以降うまく走りを切り替えることに成功し、レースプラン通りの展開で走りきることができた。
ジェルを30分に1本の感覚で摂取したことでエネルギー関連のトラブルはなかった。レース後半、カフェイン入りのshotzカプチーノフレーバーを摂ったことで目が覚め、頭がスッキリした。足がつり始める予兆も感じたが、ペースを抑え、塩熱サプリを摂取することで対処できた。
レースの距離、時間を考えてザックタイプを選択したが、走っている最中に重く感じた。今日のようなコンディションであれば、エイドでハイドレーションに水を補給することを前提に、エイドまでの間にどれだけの水が必要か見極めて携帯することも必要ではないかと感じた。
また、スタート3時間前に朝食を済ませたが、エネルギー不足の不安からスタート2時間前にもパンを食べた。しかし、これがなかなか消化せず、スタートしてからのしばらく胃の不調につながってしまったのではないかと考えられる。長時間のレースでも食べ過ぎず、胃に負担をかけないことが大切なのではないかと感じた。
5月から毎週末で高社山を中心に、2時間〜2時間半程度のトレイルランニングでトレーニングをしてきた。このことでトレイルに適した足づくりと長距離を走るための素地ができてきているのではないかと思う。今後も続けていきたい。

<AMBIT3 VERTICALのデータ>
今年

昨年

昨年と比較すると、昨年は前半で170拍/分近くまで心拍数が上がっている場面もあり、前半の心拍数が高い。その分、後半は心拍数が上げられなくなっているのが分かる。
今年は前半165拍/分以下に管理されており、後半にも心拍数を上げることができている。理想的なペース配分で走れたということが裏付けされた。

↑レース中はナビゲーション機能を活用。コースのアップダウンやどこを走っているか一目瞭然だから、ペース管理に大いに役立った。

<リザルト>

※写真は大会公式フォトギャラリーより引用させていただきました。

2018戸隠マウンテントレイルレースレポート

期日2018年6月2日(土)
スタート時刻 13:00
距離 20km
記録 1時間50分43秒
結果 総合6位

<使用ギア> 
ウェア: S/LAB SENSE TANK
S/LAB SENSE SHORT
ソックス:RX S-LAB
シューズ:S-SAB SENSE6 SG
インソール:superfeetカスタムブラック
ベルト:S/LAB MODULAR BERT
ニューハレ:ニーダッシュ(膝)、Vテープ(腰)
ジェル:SHOTZエナジージェルスタート前1本(レモンライム)
レース中30分おきに1本(ワイルドベリー・コーラ各1本)
給水:エレクトロライトショッツ(水500mlに対して3本)
時計:SUUNTO AMBIT3 VERTICAL

<レース前>
 第1回から参加させていただいているこの大会も第7回を迎えた。毎年同じコースレイアウトで開催されているが、飽きることはない。1年に1度、戸隠の森を、山を駆けられるこの季節が来るのが楽しみだ。

<レース展開>
スタートしてから、上田瑠偉選手、馬場直人選手、城武雅選手の3名がレースをリードする形になった。それを追いかける形で、4〜5番手で瑪瑙山を登っていった。序盤は、一列に選手が連なった状態で、気が抜けない。
瑪瑙山からの下りは自分が一番好きなセクションだ。5番手で下りへと入っていった。第1給水所の後の登山道で、一度城武選手に追い付くものの、城武選手もいいペースで下っていたので、その前に出られるほどのスピードの差は無かった。下り坂が緩やかになったところで、城武選手が本来のスピードで走り始め、再び差が開いた。その間に駒村選手が自分に追い付き2人で前を追う形になった。

小川の小径で4位の選手をかわした。思いのほか暑さを感じたので、水分をしっかり補給しながら進んだ。会場の手前でジェルを摂っている間に駒村選手が先行。じわじわと差が開き、自分は単独
5位となり、第1セクションを終えた。
ここからは残りの6kmへと突入。前半の山で思い切って走ったツケが回ってきたのか、ペースが上げられない。途中で1人の先週にかわされ、総合6位でフィニッシュした。

<レースの成果と課題>
今年のゴールタイムは、昨年よりも若干速いタイムではあるが、第2セクションでペースを維持できなかったところに課題が残った。同じコースで行われた過去の大会の記録を振り返ると、今回は第1セクションの通過タイムが速かったということが分かった。その分第2セクションでペースを上げられなかったというのが一つの分析だ。しかしながら、相手がいるレースである以上、時計を気にしすぎるべきではないというのが自分の考えだ。いい結果を残したいのなら、始めから先頭集団を追いかけるのは自然の流れであると言える。だとすれば、今回と同じペースで余裕を持って走れるような状態を作り上げることの方が大切だ。
トレイルランニングシーズンは始まったばかり、できる限り山遊びを増やして、次のレースでも山を駆け抜ける楽しさを味わいたいと思う。
















※写真は大会ホームページより引用

MadaraoForestTrails50km

Madarao Forest Trails 50km レースレポート

期日 2017年10月1日(日)
スタート時刻 AM6:30  
距離 50km
記録 4時間28分43秒     
結果 6位

<使用ギア> 
ウェア: S-LAB SENSE TANK
S-LAB SENSE SHORT
ソックス:RX S-LAB
シューズ:S-SAB SENSE6
インソール:superfeetカスタムブラック
ベルト:AGILE BELT
S-LAB MODULAR BELT
ニューハレ:ニーダッシュ(膝)、Vテープ(腰)
ジェル:SHOTZエナジージェル30分ごとに1本(合計9本)
ゴール後 1本(ワイルドベリー)
給水:エレクトロライトショッツ(水250mlに対して1本)


<レースプラン>
毎年出場しているこのレース。5年前に準優勝して以来、9位、5位、3位、9位と優勝を狙いながら先頭集団でレースを展開するも、後半失速してしまう展開が続いていた。
そこで、今年は前半のペースを抑えて、後半ペースを上げてゴールまで元気に走り切る展開を目指すことにした。

〈レース展開〉
朝6:30、50kmに出場する選手たちが一斉にスタート。予想通り、昨年優勝の選手を筆頭に数人が引っ張られる形で、ハイペースでレースが展開してゆく。自分は無理に先頭集団につくことはせず、先頭集団とは少し距離を置いて10位前後で走った。

第1エイド(約10km地点)を補給なしで通過。斑尾山へ向かう林道で痛恨のミスコース。スタッフが立っていたので、真っ直ぐ進んだが、見慣れない景色に…。おかしいとも思い、引き返してスタッフに「こっち!?」と声をかける。「す、すみません…」とスタッフ。慣れた道とはいえ、レースで集中していると、こういう事が起こる。分かりにくい分岐だからスタッフが配置されているはずなので、しっかり誘導してほしい。多分およそ1分くらいのロス。後ろから来ていた中野選手に先行され、見えていた前方の選手は視界から消える…。

ここで無理してペースアップして後半苦しくなっては元も子もないので、中野選手に追いついたところで、並走していくことにした。

そのまま第2エイド(約20km地点)も補給なしで過ぎると、斑尾山の登山道へ。ここも自分のペースを貫く。中野選手より先行し、1人になっていた。ミスコースが響いたのか、先行する選手は全く見えない。大明神岳まで来ると、妙高山黒姫山野尻湖を一望できる素晴らしい景色が広がっていた。

そのままの順位で斑尾山山頂を経て、下り坂へ。この区間で先行する選手との差を詰めたいと考えていた。しかしながら、前を走る選手の姿が全く見えないまま、第3エイドに到着。腕時計を見ると1時間58分台。悪いタイムではないことを確認。前の集団が速いのだ。諦めずに前を追う気持ちを持ち直す。

第3エイドでボトルに水を補給。エレクトロライトショッツを一本投入。ここから沼ノ原湿原まで下ると今度は一転して、袴岳への登り坂が始まる。前半頑張り過ぎると、ここから脚が止まってしまう。今回は少し余裕を持って走る事ができた。歩く事なく、袴岳山頂を通過。ここまででおよそ30km。

そこからは下り坂。この下りからできればペースアップしたいと考えていたが、まだこの先に毛無山が控えている。飛ばし過ぎは禁物だ。

淡々と走り、第4エイドへ。ここではボトルに水を補給し、エレクトロライトショッツを一本投入。そして、前の選手とおよそ5分差と知らされる。さらに一人旅は続く。

第2関門を経て、毛無山へ。レースも後半。ここまでの疲れが出てくるが、ここを走り切れるか歩いてしまうかが結果を大きく左右する。前半体力を温存した甲斐あって、今年は山頂まで走り切ることができた。ここから残り約10km。持てる力を出し切るように下り坂でペースアップ。ここでようやく先行していた選手を1人捉えることができた。
その後、希望湖の第5エイドでスポーツドリンクを飲み、最後の区間へ。希望湖から斑尾街までは、登り坂。最後の力を振り絞って、前を追う。しかしながら、前の選手の背中を見ることなく、そのままの順位でフィニッシュ。総合6位だった。

<考察>
今回のタイム、4時間28分43秒は決して悪くないタイムだ。コースの特徴で、ずっと速いペースで走り続けていた感覚がある。しかしながら、今回は上位選手のタイムが速く、大会記録も生まれた。

今後、優勝を狙うのであれば、単純にフルマラソンを速く走れるような走力が必要になってくると思う。また、今回は前半の差が大きく、後半の追い上げでその差を詰めることができなかった。ミスコースの影響もあったが、最低でも前が見える位置でレースを進めないと勝機はないと感じた。

<リザルト>


<Ambit3VERTICALのデータ>
(4時間28分43秒で6位)

レース全体にわたって同じくらいの心拍数で推移している。また、最後にペースアップすることができている。ここ数年前半のペースが速かったことが原因とみられる失速を経験していたので、今年はレース全般を通して同じくらいの心拍数で走ることができているのがわかる。しかしながら、6位という結果を見れば、全体的にもう少し高い心拍数で走れるようにコンディションを調整する必要があると感じた。


参考 2015年のデータ(4時間31分29秒で3位)

第1回須坂米子大瀑布スカイレース レースレポート


期日 2017年9月2日(土)

スタート時刻 9:00  距離 30km

記録 3時間30分32秒     結果 3位

<使用ギア> 

ウェア: S-LAB SENSE TANK
S-LAB SENSE SHORT
ソックス:RX S-LAB
シューズ:S-SAB SENSE6 ULTRA
インソール:superfeetカスタムブラック
ベルト:AGILE BELT
S-LAB MODULAR BELT
ニューハレ:ニーダッシュ(膝)、Vテープ(腰)
ジェル:SHOTZエナジージェル30分ごとに1本(合計6本)
ゴール後 1本(ワイルドベリー)
給水:エレクトロライトショッツ(水250mlに対して1本)


<標高2000mを越える小根子岳頂上と景勝地米子大瀑布を巡るレース>

 スタート地点の標高は1400m。そこから標高2200mの小根子岳頂上を経て、米子大瀑布まで一気に下る。大迫力の滝を眺め、約19km地点のエイドステーションで補給した後は、もと来た道をひたすら戻って行く。再び2000mまで標高を上げた後は、ゴールまでガレた登山道を一気に下って行く。30km走る間に1000mの山を2つ越えるイメージのコースだ。

8月の豪雨の影響で、山肌が大きく崩れ、登山道が押し流された区間もあったが、スタッフの皆様の努力により、コースが整備され、無事に大会が開催された。この地で走らせて頂けることに感謝し、このレースに臨んだ。

<レースプラン>

6日前に信越トレイル(約65km 4000D)を1日で走破するチャレンジをした影響で、筋肉痛が抜け切っておらず、万全の状態とはいえなかった。しかしながら、トレーニングの一環として、現状のベストを尽くすことを決めていた。

レースでは、前半から先頭集団を意識して走る事が多いが、今回のコースでは、エイドステーションを過ぎた後の登り返しを元気に登ることができるかどうかがポイントになると考えて、前半はペースを上げ過ぎないことを気をつけることにした。

装備品には迷ったが、給水用にはザックではなく、腰ベルトタイプを選択。ザックだと上半身の動きを妨げてしまうことがあるので、腰ベルトの方が好きだ。必携装備の水1リットルを携帯するためにAGILE BELT(600ml)とSーLAB MODULAR BELT(ソフトフラスク200ml×2本)を併用した。ポケットが増えた分、ジェルの携帯も十分にできたし、ゴミを入れておくにも使い勝手が良かった。

トレイルの状態がぬかるんでいるところもあれば、ガレ場もあることが予想されたので、オールラウンドタイプで自分が信頼を置いているSーLAB SENSE 6 ULTRAを選択した。

天気予報で気温があまり上がらないことが予想されたが、雨予報では無いことを考えて、手袋やアームスリーブは着用しなかった。



<レース展開1〜スタートからエイドステーション〜>

午前9時、ロングの部がスタートした。30kmという距離を考えてか、スタートダッシュをする選手はいないが、三浦選手が集団をリードする形で進み、縦長の列になった。自分はエイドステーションまでは無理のないペースで走ろうと決めていたため、先頭につくことはしなかった。それでも下り坂になると自然と体が動き、先頭に追いつく場面も。慣性に逆らって制動をかけることは、疲労に繋がる。流れに身を任せた方が疲れないし、速い。

根子岳への登り坂では、苦しくなく、会話ができるペースを守る事に徹した。心拍数は160ぐらい。順位でいうと7、8番手。駒村選手と会話をしながらずっと走っていった。駒村選手はクロスカントリースキートリノオリンピック代表選手。自分の高校の先輩で、雲の上の存在。憧れの選手だ。そんな駒村さんと話しながら走ることができて、とても楽しかった。標高2000mを越えた根子岳北肩から小根子岳山頂までの稜線は高い木が無く、空を駆けているような感覚になる。歓声を上げながら走り、小根子岳を往復。再び根子岳北肩へと戻ると、いよいよ米子大瀑布にむけての山下りが始まった。

コースマップから、急な下り坂であることは読む取ることができた。また、普段人がたくさん通るようなメジャーな登山道ではないため、秘境的な雰囲気があることも想像していた。実際に下り始めると、想像通り、柔らかな路面で道幅もさほど広くなく、割と傾斜が急な下り坂で、スイッチバックが続く。脚にダメージがくる。だんだんと高度を下げると、トレイルの様子が変わってくる。8月の豪雨でトレイルが流され、大変な状況になっていた。倒れた木をまたいだり、くぐったり、川を避けたりしながら進む。途中、大きく山肌が流されていたところもあった。そこを抜けると、今度は吊り橋。秘境感アップでテンションが上がる。ここはすれ違いのできない部分。帰りは後続の選手と譲り合うしかない。

3つほど橋を越えると、米子大瀑布に出た。遠目に見る滝は圧倒的なスケールで、思わず感嘆の声を上げてしまった。そこからエイドステーションまでは道幅の広い林道を下る。久しぶりにスピードが出せる区間だ。気持ちよく走っていると前方を走っている選手が見えた。徐々にその差は縮まる。そして、約19km地点のエイドステーションに到着。ここでさらにもう1人の選手に追いついた。ここまでに消費した水分はおよそ500〜600ml。涼しさのおかげで思いの外水を消費していなかった。それでも200mlの水分を補給し、エイドステーションを後にした。



<レース展開2〜エイドステーションからゴール〜>

ここからは再びもと来た道を戻り、標高およそ2000mの小根子岳北肩まで700mくらい高度を上げる。自分はこの区間を力強く走りきるために、前半は力を温存してきた。もうペースを抑えることはせず、自分の感覚のままにひたすら登って行く。それでも心拍数は170拍/分を越えないように心がけ、乳酸が溜まり過ぎないように気をつけた。予想通り、吊り橋では後続の選手が通過するのを待つことがあったし、登り切るまでずっとすれ違いが続いた。その度に、「ガンバです!」と元気よく声をかけたり、転んでいる人がいれば「大丈夫ですか?」と声をかけたりしながら登っていった。声を出すことで、自分自身も元気が出たし、気合が入った。とても楽しい区間だった。ここで、3位に上がった。

根子岳北肩からは会場まで約5kmの下り坂だ。しばらくは大きな石がゴロゴロしたガレ場を下る。怪我をしないように気をつけながらもリズムよく下る。ラスト2kmで「まだ、前追えますよ!」と声をかけていただく。前方の選手は全く見えなかったが、スピードを出して走ってみる。

結局追いつくことはできずに3位でゴール。結果的にはそれほど大きな差がついていたわけでは無かった。



<考察>

ここのところ、ロングレースで後半に失速して余裕がなくなってしまう展開が続いていたので、今回は後半ペースをあげるレース展開を試してみたかった。結果的にうまくいったとは思うが、さらに上の順位を取りたいと思った時に、やはり前半もう少し前の位置でレースを展開する必要があると感じた。今回は万全の状態では無かったことを考えれば、悪くない結果だったと思う。

6日前の信越トレイル1dayスルーチャレンジをしたことで、今回の30kmという距離に対する不安は全く無かったし、ほぼ毎週行った高社山往復トレーニングで山ののぼり下りに対する不安もなかった。また、週1回のトラック練習のおかげである程度のスピードを出して走ることもできるようになってきている。疲労感はあったものの、トレーニングは順調で、いい状態に仕上がってきていると思う。今回の大会もレース展開を試す場として、とてもいい経験になった。
SUUNTO AMBIT3 VERTICALのデータ】

今回のコース。距離約30km 累積標高約2000m
なかなか凄いところを走っていますね。

レースのデータを客観的に見るのは楽しい。

心拍数のグラフ。最後まで維持できているのがわかる。

高度と心拍数の両方を表示させたグラフ。前半無理せず、後半の上り返しで追い込めているのがわかる。

高度とEPOC(運動強度の指標)を掛け合わせたグラフ。後半にグッと追い込めているのが分かる。

レースではSALOMON S-LAB SENSE6 ULTRA×superfeet カスタムブラック。ストレス無しの足入れ感。グリップ力抜群のアウトソール。適度な厚さと屈曲性のミッドソール。ガレ場もぬかるんだトレイルも問題なく走れました。この組み合わせをチョイスして◎でした。

レース後、ちょっと寒かったので、DRIFTER MID HOODIEを着用。温かさ抜群。しかもリバーシブルで、着こなしの幅が広がります。

レース後は秋の新作X-ALP SPRY。見た目がカッコよくて気に入っています。

2017野沢トレイルフェス レースレポート

2017野沢トレイルフェス レースレポート

期日 2017年7月29日(土)
スタート時刻 13:00  距離 12km
記録 45分31秒     結果 優勝

<使用ギア> 
ウェア: S-LAB SENSE TANK
S-LAB SENSE SHORT
ソックス:RX S-LAB
シューズ:S-SAB SENSE6 SG
インソール:superfeetカスタムブラック
ベルト:S-LAB MODULAR BELT
ニューハレ:ニーダッシュ(膝)、Vテープ(腰)
ジェル:SHOTZエナジージェルスタート前1本(カプチーノ
ゴール後 1本(ワイルドベリー)
給水:エレクトロライトショッツ(水250mlに対して1本)


<国内唯一のダウンヒルレース>
 この大会は標高1400mの長坂ゴンドラ終点から、麓のジャンプ台まで標高差900mを一気に下る。他に類を見ないコース設定だ。今回が4回目の開催となる今大会。私は今までに2度出場し、いずれも準優勝。展開次第では優勝のチャンスがあると考えていた。

<レース前>
スタートしてから、前半の4kmは一度下った後、登り返し、再びスタート地点へと戻ってくるコースレイアウトとなっている。ダウンヒルレースではあるが、この区間は登りの走力も必要になってくる。過去2回は、この区間で飛び出す走力の高い選手を得意の下り坂で追い上げきれずに勝てないパターンだった。
この日の天気は雨。7月末とはいえ、気温は20℃を下回り、スタート前は肌寒く感じる。500mlほど持つ予定だった給水も、250mlに切り替える。スタートまでは薄手のS-LAB LIGHT JACKETを着用し、体を冷やさないようにした。 
また、ウォーミングアップからスタートまでの時間を短くするために、いつもはスタート1時間ほど前からするウォーミングアップの時間を遅らせ、スタート40分前ぐらいからジョグをした後すぐに流しを入れて、スタートラインに並んだ。S-LAB LIGHT JACKETはS-LAB MODULAR BELTのポケットに入れた。

<レース展開1〜前半のループ〜>
午後1時、雨が降る中、12kmのダウンヒルレースがスタートした。距離が短いこともあり、最初からすごいスピードで飛び出す選手が多く、自分の前にも数名の選手が走っていた。数百メートルのロード区間を終え、ゲレンデに設けられたマウンテンバイクのコースへと入っていく。この区間は、マウンテンバイクのタイヤで芝生が削られ、土がむき出しになっている。降り続いた雨の影響で滑りやすくなっている上、路面の凹凸もあり、走り方の技術が必要なコンディションになっていた。自分はこの区間で何人かかわし、順位を上げることができた。
スタートから約2km下ったところで巣鷹湖周辺のトレイルに入ると、再びスタート地点に向けて約2kmの上り返しだ。ここで一瞬先頭に立つものの、すぐに走力の高いランナーが先行し、2〜3番手でレースを進める。ここでトップからの差をつけられないことが今日の自分の課題。自分にとってペースは速く、余裕は無いが、出来るだけ差をつけられないように前を追う。
上り坂ではあるものの、足元の木の根を越えたり、頭上の枝をくぐったりしなければならないところもある。また、雨により、足場が柔らかいためにズルズルと滑り、簡単には登れない区間もあったが、ここが自分にとっては好都合だった。前の選手との差を詰めることができ、さらには、先行することができた。後続との差は無いものの、いよいよ始まる長いダウンヒルをトップで迎えることができた。

<レース展開2〜ダウンヒル前半・走れるトレイル〜>
ダウンヒルに入ると、森の中を走るトレイルがあったり、ゲレンデをマウンテンバイクで下るためのコースがあったりする。割と道幅も広く、ほとんどが「走れる」トレイルだ。走るのはさほど難しくない。自分なりにスピードを出して下ったが、後続の選手に差をつけることは出来なかった。気を抜けば簡単に差を詰められてしまう。緊張感のある展開が続く。

<レース展開3〜ダウンヒル後半・テクニカルなトレイル〜>
約7〜8km地点からは、斜度のあるゲレンデを下ってゆく。この区間は、下りのテクニックが必要になる。また、雨の影響と、午前中にロングコースの選手たちが通過したために、さらに滑りやすくなっていた。ここが自分にとっての勝負どころ。躊躇なく、なるべくブレーキをかけないように下ってゆく。しばらく斜度の大きい下り坂が続き、さらには路面の凹凸も大きく、簡単には走ることができない区間だ。ここを抜け、日陰ゴンドラ乗り場前の広場に出た時、振り返ると後続が大きく離れているのが分かった。しかし、この先に高低差約200mを登るコース終盤の難所が待ち構えている。気を抜くことはできない。

<レース展開4コース終盤・高低差約200mの登り坂>
上り坂に差し掛かると、失速しないように気を付けながら、走ったり歩いたりした。そこを登りきると、ゴールまであとわずかだ。このあたりで優勝を確信した。最後のロードを走り切り、優勝のゲートをくぐることができた。

<考察>
今回は大会を迎えるまでのプロセスがうまくいき、上り調子で大会を迎えることができた。毎週水曜日のトラック練習に加え、週末には高社山往復など、必ず2時間程度トレイルを走る練習を取り入れることができた。このサイクルで上り坂や下り坂を走ることに慣れるたり、スピードを出して走ることに慣れたりすることができたのではないかと考えられる。また、出場が3回目ということで、コースの特徴を熟知することで、自分のレースプランを持って臨めたことが、好結果につながったのではないかと思う。

 自分のレースの後はキッズレースの撮影&編集。自分の走りだけではなく、こういった活動を通してトレイルランニングの楽しさを伝えていくのも楽しい。

志賀高原マウンテントレイルレースレポート

志賀高原マウンテントレイル レースレポート

期日 2017 年7月8日(土)
スタート時刻 8:30 距離 40km
記録 4時間17分22秒 結果 総合 5 位

<使用ギア>
ウェア:S/LAB SENSE TANK
ショーツ:S/LAB SHORT 4
ソックス:RX S-LAB
シ ュ ー ズ : S-SAB SENSE ULTRA
インソール:superfeetカスタムブラック
ザック:S-lab sanse ultra 5 set
心拍計SUUNTO AMBIT3 VERTICAL
ニューハレ:Vテープ(腰)、ニーダッシュ(膝)
ジェル:shotz(レモンライム×4本、コーラ×4本+カプチーノ×2本 30分おきに1本摂取)
ドリンク:エレクトロライトshotz 500mlに3袋溶かしたもの×2(スタート時)



<使用ギアについて>
ウェアについては、晴天で、気温が上がることが予想されたのでタンクトップタイプを選択。また、気温の上昇により、水分を多く消費すると想定し、より多くの水分を携帯できるザックを選択。500mlのソフトフラスコ2本、ジェル4個ずつを入れたソフトフラスコ2本を携帯した。さらに、エレクトロライトショッツ、塩熱サプリも携帯したかった。 そこで役に立ったのが S/lab modular beltのポケットだった。フロントの大きめのポケットはジェルを摂ったあとのゴミを入れておくのに使った。シューズについてはコースの状況と長さを考えて判断した。コース中にはテクニカルな下りもあれば走れるトレイルもロードもある。そこで、軽量でグリップ力 もあり、適度な厚みもある S-LAB SENSE ULTRA を選択した。

<レースプラン>
今回は上位集団に位置しながら余裕を持って走り、第2エイド過ぎの熟平トレイルをしっかり走り切りたいと考えていた。

<レース展開>
8時30分、ロングの部がスタートした。スタートからシングルトラックのトレイルまではプロデューサーの山室忠の先導に引っ張られる形で進む。 2名の選手が先行し、3番手あたりで水路沿いのシングルトラックを駆け抜け、アライタ沢を抜けて岩菅山登山道へ。

ここから約1300段の木段が続き、一気に高度を上げて行く。コース全体の中では斜度が大きく、まさに、前半の山場だ。後ろから来た松永選手がいいペースだったので、後ろにつかせていただいた。自分にとって40kmを走るにはやや速いペースにも思えたので、少し距離をとって、ひたすら登る。ノッキリに着くと、稜線上に出た。そこから寺子屋峰までは小刻みなアップダウンが続く。ところどころぬかるんでいるが、無理してよけずになるべく直線的に走ってスピードのロスを最小限にした。下り坂を利用して松永さんに追いつき、先行し、さらに1名の選手をかわして2番手になった。この区間は岩場や木段などのテクニカルなトレイルが続く。ここはタイムの稼ぎどころでもある。とにかくスピードを殺さない事を心がけて自分のリズムで走る。
2位で第1セクションの14kmを終えるも、後続が次々に続く。トップの土屋選手は見えない。第1エイドで水をハイドレーションに補給している間に松永さんが先行。水の補給を終えて走りだすも、思うようにペースが上がらない…。まだ先は長い。焼額山の登山道までにさらに2名にかわされる。この区間はゲレンデも多く、直射日光を受ける。想像以上に暑さを感じていた。 

焼額山の山頂からはひたすら砂利道を下って行く。途中のカーブで転倒。体力的な余裕は無いが、慣性に任せて下るしかない。第2エイドに到着。ボトルに水を補給し、エレクトロライトショッツを2袋投入。
ここから3〜4kmほどロードを下ってゆく。熟平トレイルの入り口が遠く感じる。
やっと熟平トレイルに入る。ここからの区間は川沿いにだらだらと上り返すようにしながら徐々に高度を上げてゴールを目指す。相変わらずペースは上がらない。残りはまだ10kmほどある。自分のペースでゴールを目指すことに徹する。トレイルに入れば日陰でいくぶん暑さがしのげるのではないかと期待していたが、風もなく、暑さを感じる。途中、沢の水を汲んでは顔や首にかけながら、なんとか進む。前にも後ろにも選手の気配はない。ここまできたら、大きくペースダウンしないことを心がけてゴールを目指すしかない。何度もある登り返しで足が攣りながらも、塩熱サプリを口に放り込みながらしのぎ、そのままの順位でゴール。
1位の土屋選手はスタート後に飛び出してからずっと見えなかった。

<考察>
今回は、思いがけず暑さに苦しめられた。自分の持てる力を出し切ることを考えていたが、自分が思っていた以上に暑さによる消耗が激しかった。ただし、ジェルを計画通り摂取したことでエネルギー関連のトラブルはなかった。レース後半、足がつり始めたが、ペースを下げ、塩熱サプリを多めに摂取することでなんとか対処できた。
水分をたくさん携帯したくてザックタイプを選択したが、走っている最中に重く感じた。ザックにレースで使うであろう量の水分等の装備を携帯して実際に走り、レースのシミュレーションをしておくことも必要だと感じた。
根本的に、長時間動き続ける練習が不足している。ここまで、2週連続で高社山での2時間のトレーニングをしてきたが、時間を見つけて、3時間〜4時間以上トレイルを動き続けるようなトレーニングを何とかして取り入れたい。





<AMBIT3 VERTICALのデータ>

じわじわと心拍数があげられなくなってきているのがわかる。レース時間が3時間を過ぎてからも心拍数が上げられるようなペース配分を探ってゆきたい。今回は170拍/分以下になるように管理した。結果論だが、今回の体のコンディションであれば、もう少し前半のペースを抑えた方が良かったのかもしれない。<ショートの部>
ロングのゴール後、ショートの部の動画を撮影しました。