2017野沢トレイルフェス レースレポート

2017野沢トレイルフェス レースレポート

期日 2017年7月29日(土)
スタート時刻 13:00  距離 12km
記録 45分31秒     結果 優勝

<使用ギア> 
ウェア: S-LAB SENSE TANK
S-LAB SENSE SHORT
ソックス:RX S-LAB
シューズ:S-SAB SENSE6 SG
インソール:superfeetカスタムブラック
ベルト:S-LAB MODULAR BELT
ニューハレ:ニーダッシュ(膝)、Vテープ(腰)
ジェル:SHOTZエナジージェルスタート前1本(カプチーノ
ゴール後 1本(ワイルドベリー)
給水:エレクトロライトショッツ(水250mlに対して1本)


<国内唯一のダウンヒルレース>
 この大会は標高1400mの長坂ゴンドラ終点から、麓のジャンプ台まで標高差900mを一気に下る。他に類を見ないコース設定だ。今回が4回目の開催となる今大会。私は今までに2度出場し、いずれも準優勝。展開次第では優勝のチャンスがあると考えていた。

<レース前>
スタートしてから、前半の4kmは一度下った後、登り返し、再びスタート地点へと戻ってくるコースレイアウトとなっている。ダウンヒルレースではあるが、この区間は登りの走力も必要になってくる。過去2回は、この区間で飛び出す走力の高い選手を得意の下り坂で追い上げきれずに勝てないパターンだった。
この日の天気は雨。7月末とはいえ、気温は20℃を下回り、スタート前は肌寒く感じる。500mlほど持つ予定だった給水も、250mlに切り替える。スタートまでは薄手のS-LAB LIGHT JACKETを着用し、体を冷やさないようにした。 
また、ウォーミングアップからスタートまでの時間を短くするために、いつもはスタート1時間ほど前からするウォーミングアップの時間を遅らせ、スタート40分前ぐらいからジョグをした後すぐに流しを入れて、スタートラインに並んだ。S-LAB LIGHT JACKETはS-LAB MODULAR BELTのポケットに入れた。

<レース展開1〜前半のループ〜>
午後1時、雨が降る中、12kmのダウンヒルレースがスタートした。距離が短いこともあり、最初からすごいスピードで飛び出す選手が多く、自分の前にも数名の選手が走っていた。数百メートルのロード区間を終え、ゲレンデに設けられたマウンテンバイクのコースへと入っていく。この区間は、マウンテンバイクのタイヤで芝生が削られ、土がむき出しになっている。降り続いた雨の影響で滑りやすくなっている上、路面の凹凸もあり、走り方の技術が必要なコンディションになっていた。自分はこの区間で何人かかわし、順位を上げることができた。
スタートから約2km下ったところで巣鷹湖周辺のトレイルに入ると、再びスタート地点に向けて約2kmの上り返しだ。ここで一瞬先頭に立つものの、すぐに走力の高いランナーが先行し、2〜3番手でレースを進める。ここでトップからの差をつけられないことが今日の自分の課題。自分にとってペースは速く、余裕は無いが、出来るだけ差をつけられないように前を追う。
上り坂ではあるものの、足元の木の根を越えたり、頭上の枝をくぐったりしなければならないところもある。また、雨により、足場が柔らかいためにズルズルと滑り、簡単には登れない区間もあったが、ここが自分にとっては好都合だった。前の選手との差を詰めることができ、さらには、先行することができた。後続との差は無いものの、いよいよ始まる長いダウンヒルをトップで迎えることができた。

<レース展開2〜ダウンヒル前半・走れるトレイル〜>
ダウンヒルに入ると、森の中を走るトレイルがあったり、ゲレンデをマウンテンバイクで下るためのコースがあったりする。割と道幅も広く、ほとんどが「走れる」トレイルだ。走るのはさほど難しくない。自分なりにスピードを出して下ったが、後続の選手に差をつけることは出来なかった。気を抜けば簡単に差を詰められてしまう。緊張感のある展開が続く。

<レース展開3〜ダウンヒル後半・テクニカルなトレイル〜>
約7〜8km地点からは、斜度のあるゲレンデを下ってゆく。この区間は、下りのテクニックが必要になる。また、雨の影響と、午前中にロングコースの選手たちが通過したために、さらに滑りやすくなっていた。ここが自分にとっての勝負どころ。躊躇なく、なるべくブレーキをかけないように下ってゆく。しばらく斜度の大きい下り坂が続き、さらには路面の凹凸も大きく、簡単には走ることができない区間だ。ここを抜け、日陰ゴンドラ乗り場前の広場に出た時、振り返ると後続が大きく離れているのが分かった。しかし、この先に高低差約200mを登るコース終盤の難所が待ち構えている。気を抜くことはできない。

<レース展開4コース終盤・高低差約200mの登り坂>
上り坂に差し掛かると、失速しないように気を付けながら、走ったり歩いたりした。そこを登りきると、ゴールまであとわずかだ。このあたりで優勝を確信した。最後のロードを走り切り、優勝のゲートをくぐることができた。

<考察>
今回は大会を迎えるまでのプロセスがうまくいき、上り調子で大会を迎えることができた。毎週水曜日のトラック練習に加え、週末には高社山往復など、必ず2時間程度トレイルを走る練習を取り入れることができた。このサイクルで上り坂や下り坂を走ることに慣れるたり、スピードを出して走ることに慣れたりすることができたのではないかと考えられる。また、出場が3回目ということで、コースの特徴を熟知することで、自分のレースプランを持って臨めたことが、好結果につながったのではないかと思う。

 自分のレースの後はキッズレースの撮影&編集。自分の走りだけではなく、こういった活動を通してトレイルランニングの楽しさを伝えていくのも楽しい。