野沢トレイルフェスレースレポート

期日 2018年8月4日(土)
スタート時刻 13:00  距離 12km
記録 45分25秒     結果 準優勝


<使用ギア> 
ウェア: S-LAB SENSE TANK
S-LAB SENSE SHORT
ソックス:RX S-LAB
シューズ:S-SAB SENSE6 SG
インソール:superfeetカスタムブラック
ベルト:S-LAB MODULAR BELT
ニューハレ:ニーダッシュ(膝)、Vテープ(腰)
ジェル:SHOTZエナジージェルスタート前2本
(レモンライム・カプチーノ
ゴール後 1本(ワイルドベリー)
給水:エレクトロライトショッツ
(水500mlに対して1本)

<国内唯一のダウンヒルレース>
 この大会は標高1400mの長坂ゴンドラ終点から、標高差900mを一気に下る。他に類を見ないコース設定だ。昨年はこの大会で優勝。今年もベストを尽くし、優勝を狙いたいと思っていた。

<レース前>
スタートしてから、前半の4kmは一度下った後、登り返し、再びスタート地点へと戻ってくるコースレイアウトとなっている。ダウンヒルレースではあるが、この区間は登りの走力も必要になってくる。この区間で先頭が伺える位置にいないと、逃げ切られてしまうリスクが高くなる。優勝を目指すならペース配分を気にせずに位置取りしなければならない。
この日の天気は晴れ。今年は連日の猛暑で、コースの路面もドライだった。給水は携帯した給水は300mlほど。12kmのレースとはいえ、発汗量が多いので、定期的に給水することが必要だ。

<レース展開1〜前半のループ〜>
午後1時、12kmのダウンヒルレースがスタートした。距離が短いこともあり、最初からスピードを上げて走る選手が多い。数百メートルのロード区間を終え、ゲレンデに設けられたマウンテンバイクのコースへと入っていく。この区間は、マウンテンバイクのタイヤで芝生が削られ、土がむき出しになっている。路面の凹凸もあるものの、路面は乾いていて、走りやすい。濡れている時と比べてテクニックを必要としないので、差がつきにくかった。
スタートから約2km下ったところで巣鷹湖周辺のトレイルに入ると、再びスタート地点に向けて約2kmの上り返しだ。ここでは2〜3番手でレースを進める。ここでトップからの差をつけられないことが大切。昨年は雨により、足場が柔らかいためにズルズルと滑り、簡単には登れない区間もあったが、今年はすんなり走れる。しかしながら、人の後ろについたので、路面の状況がとらえにくく、2回ほど足首をひねってしまった。登りきったところでは2番手で、長い下り坂へと入っていった。

<レース展開2〜ダウンヒル前半・走れるトレイル〜>
ダウンヒルに入ると、森の中を走るトレイルがあったり、ゲレンデをマウンテンバイクで下るためのコースがあったりする。割と道幅も広く、ほとんどが「走れる」トレイルだ。走るのはさほど難しくない。森の中で先頭に立ったが、走れる部分では後続の選手が先行して、再び3番手でレースを進めることになった。気を抜けばすぐに置いて行かれてしまう。緊張感のある展開が続く。

<レース展開3〜ダウンヒル後半・テクニカルなトレイル〜>
約7〜8km地点からは、斜度のあるゲレンデを下ってゆく。この区間は、下りのテクニックが必要になる。ここが自分にとっての勝負どころ。なるべくブレーキをかけないように下ってゆく。しばらく斜度の大きい下り坂が続き、さらには路面の凹凸も大きく、簡単には走ることができない区間だ。ここで先頭に立った。レースプランとして予定通りではあるが、後続に大きな差をつけることはできなかった。斜度が緩やかになったところで再び2位に後退し、差を詰めることができない。

<レース展開4コース終盤・高低差約200mの登り坂>
上り坂に差し掛かっても先頭との差は変わらない。そこを登りきると、ゴールまであとわずかだ。結局そのまま最後のロードを走り切り、2位でのフィニッシュとなった。

<考察>
大会を迎えるまでのプロセスに問題はなかった。毎週水曜日のトラック練習に加え、週末には高社山往復など、必ず2時間程度トレイルを走る練習を取り入れることができた。このサイクルで上り坂や下り坂を走ることに慣れたり、スピードを出して走ることに慣れたりすることができたと思う。コースの特徴を考え、自分のレースプランを持って臨めたことは良かったと思う。昨年は雨の影響で、テクニックが必要とされるコンディションに助けられたが、今年は晴天が続き、路面が乾いていたことから、走力の高い選手に有利なコンディションだったと思う。ショートレースに出るといつも感じることだが、単純に速く走れる力を一層つけていかないといけない。

SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HRのデータ>

↑心拍数×高度のグラフ
平均心拍数182拍/分であり、かなり追い込んでいることが分かる。また、レースの始めから終わりまで高い心拍数が維持されており、力を出し切ったことが分かる。

↑コースマップデータ
きれいにコースのデータが記録されている。コースのほとんどが赤色で表示されていることから、高い心拍数で走っていることが分かる。