美ヶ原トレイルランニングレース レースレポート
期日 2019年6月28日(土)
スタート時刻 4:00 距離約80km
記録 9時間18分57秒
結果 3位
<使用ギア>
ウェア: S-LAB SENSE TEE
S-LAB SENSE SHORT
ソックス:SENSE SUPPORT
シューズ:SENSE PRO 3
インソール:superfeetカスタムカーボン
ザック:S-LAB SENSE ULTRA 5SET
ベルト:S-LAB MODULAR BELT
時計:SUUNTO SPARTAN SPORT WRIST HR
ニューハレ:ニーダッシュ(膝)、Vテープ(腰)
ジェル:SHOTZエナジージェル
レース中30分おきに1本ずつ(レモンライム、ワイルドベリー、コーラ、マンゴー)
レース中眠気を感じた時に (コーラバニラ×2回、カプチーノ×1回)
給水:エレクトロライトショッツ
(水500mlに対して1本~2本。気温、発汗量に応じてエイドで水を補給するときに調整。)
<出場までの経緯>
今年は秋の信越五岳トレイルランニングレース110kmをメインレースに据えた。そこで良い結果を出すためには、長い時間走り続けるトレーニングが不可欠になる。そういう意味で、この時期に80kmを走ることができるこの大会は最適だ。また、信州人でありながら、普段なかなか訪れる機会がない美ヶ原エリアを走りたいという思いもあった。
<前日~スタートまで>
大会前日は仕事を終えてから受付をし、宿舎へ向かった。宿舎へ着き、夕食を摂った後、装備品の準備。入浴を済ませて、8時半には就寝した。
大会当日は2時過ぎに起床。2時15分から朝食を摂り、着替えてから3時過ぎに宿を出発した。会場には3時20分ごろ到着。準備をしてスタート地点へ向かった。
<スタート~和田峠>
午前4時、夜明け前の暗闇のなか、80kmに挑む選手たちが一斉にスタートした。最初はゲレンデをひたすら登り、標高を上げていく。ヘッドランプの明かりが前方に4つ~5つ見える。誰が先行しているのか分からないが、おそらく菊島選手や奥山選手だろう。まだ道のりは長いので、無理して先頭を追うことはせず、慌てないように動きを意識しながら自分のリズムで登っていく。3km強進んだところでゲレンデトップに到着。ここからはシングルトラックのトレイルへと入っていく。
美ヶ原の台地が朝日にうっすらと照らされ、素晴らしい景色が広がっていた。この先は一度高度を下げた後、和田峠を目指して再び高度を上げていく。レースはまだ序盤だが、思ったようにペースを上げられない。先はまだ長いと自分に言い聞かせ、なるべく無理のないペースで進む。1Aの和田峠に到着。ここまで、思っ たより長かった。ロングレースのスケールの大きさを感じさせられた。エイドでは500mlのソフトフラスコ2本に水を満タンにし、梅干を一つ食べてエイドを後にした。
<和田峠~山本小屋>
1Aから先は基本シングルトラック。このセクションにはコース最高地点がある。基本的には登り基調だが、ところどろこで下り坂もある。スタートから2時間を経過したが、眠気が襲ってきた。下り坂で木の根っこに足を引っかけて転倒。ゼッケンの安全ピンが外れる。走りながら安全ピンをつけ直しながら走る。ここで、shotzのカフェイン入りジェル、コーラバニラを投入。眠気が収まった。このあたりから、1時間前にスタートした90kmの選手をパスしながら進む。走ったり歩いたりしながら、コース最高地点の茶臼山に到着。ここから2Aの山本小屋までやや高度を下げる。途中で牧場の脇を通過する。ここはしっかりしたトレイルではなく、ガレたところを走らなければいけないところもある。途中で石につまずいて転倒。石に頭をぶつけて負傷。手のひらからも流血。起き上がって走りながら受傷の状況を確認。血が出ているのは手のひらだけで、頭からの出血は無さそう。幸いにも大きなケガではなかった。あまり好ましくはないが、自然相手のスポーツなので、こういうこともあると自分に言い聞かせ、先へと進んだ。2Aの山本小屋では水を補給した。
<山本小屋~和田宿>
ここからは標高で1200m程をひたすら下ってゆく。途中、あまり使われていない登山道や、この大会のためにマーキングされた道も通った。普段人があまり通らないため、道として走りやすいとは言えないところもあった。この時点でまだ30kmほど。ここで飛ばしても仕方ないので、流れに身を任せて下ってゆく。どんどんと下ってゆくと、暑さを感じ始めた。山の麓まで下がってくると、長く続く林道や舗装路に出た。ここで、後ろから一人の選手が追い付いてきた。A3の和田宿で給水。コーラを飲み、梅干しとバナナを食べ、かぶり水をして出発。
<和田宿~長門牧場>
標高約800mの和田宿から標高約1400mの長門牧場まで、ひたすら登っていく。延々と続く林道。ここまで40km以上走ってきており、疲れも出てくる。ここを走れるか、歩いてしまうかでゴールタイムが大きく変わってくる。速さは無いが、とにかく走り続ける。標高を上げると、暑さが和らいだ。しかしながら、次のエイドが遠い。水が切れかけ、ピンチに。それでも、脱水症状にならずにA4の長門牧場にたどり着いた。ここでコーラを飲み、さらに給水。梅干しとバナナを食べて出発。ここで単独4位になっていた。
<長門牧場~大門峠>
なんとなくスタート会場の近くまで戻ってきたような気がしたが、まだゴールまでは20km以上あった。それでも、ここまでの林道とは違い、森の中のシングルトラックは走りやすい。体は疲れているが、できる限り、とにかく走り続ける。10kmほど走って、A5の大門峠に到着。コーラを飲み、給水をして、梅干とバナナを食べて出発。
<大門峠~ゴール>
ゴールまで12kmほど。終わりそうで終わらない長旅。ここからは天候の関係で、コース変更になった区間だ。森の中の走りやすいシングルトラックが多かったが、大きく上るところもあり、疲れた体にはこたえた。残り10kmを切ったあたりで、スタートから全く見えなかった一人の選手をパスすることができた。「始めの10kmよりラストの10km」と念頭に置いて走っていたのがよかったのかもしれない。ここまできたらみんな辛いのは一緒だと思った。最後はスキー場のゲレンデトップまで標高を上げ、ゴールまで3km強のゲレンデを駆け下りた。ゴールゲートをくぐると、総合3位だということが分かった。
<考察>
久々のロングレース。周りのペースに惑わされず、動きを意識してペースを守った結果、後半に順位を上げることができた。補給は30分おきにジェル1本を守った。レース後半は真水がおいしかった。
さらに上位を目指すために、なるべく行動時間を長くとった練習をしたいと思った