出発

urakov2006-02-27

 朝7時50分の新幹線で東京へ向かう。大きなバッグとスキーケースを持った4人組。歩いているだけで目立つ。バッグを電車の荷物置きに押し込み、揺られること約3時間。成田に到着。ここからモスクワへフライトする。旅行保険にも入り、準備万端。とりあえず日本食を食べて出発。
 出発にこぎつけるまでいろんなことがあった。一番の心配は4月から職場が変わったことだった。大会に出場するためのまとまった休みが取れるかどうか。このことが一番心配だった。去年の中学校ではみんなが応援をしてくれた。学校を休むことにも「こっちは任せて行ってこいよ」と背中を押してくれた。大変嬉しいことに、今年も同じようにみんなが応援してくれた。大会に出場できること自体を1番嬉しく思う。そして、理解を示してくれた先生方に大変感謝している。
さて、肝心のトレーニングだが、夏場にはランニングを中心とした陸上トレーニングで心肺機能を養った。また、アーチェリーの練習も週に1,2回行い、精度をあげた。シーズンに入ってからも仕事が終わってからのスキートレーニング。また、1月には7,8回上田のアーチェリー上に通い、アーチェリーの上達を図ってきた。スキーに関しては、今年に入ってから出場した大会でもいい滑りができている。スキーは心配ない。去年苦戦したアーチェリーも命中率が上がってきた。しかしながら、練習で射つのと試合で射つのでは体の状態も精神状態もだいぶちがう。試合経験が少ないことが私の心配要素である。しかし、ここ最近はスキーアーチェリーでのタイムレースをしたり、ペースを上げてのシューティング練習で仕上げてきた。アーチェリーさえ当たればおもしろい試合ができるだろう。

飛行機で空を飛ぶこと約10時間。モスクワに到着。ここからはうかつに荷物から目を離すことはできない。われわれはだいぶ警戒していた。ここで心配なことがひとつ。空港からホテルまでどうやっていくのか?出発前に取った連絡では、大会側から空港まで迎えが来てくれるとのこと。しかし、本当に来るのか、来なかったらどうなるのか、などという不安がよぎる。だが、その不安は無用だった。到着ロビーにはスキーアーチェリーのポスターを掲げた少年が待ってくれていた。待ってくれていたのは少年を含めて3人。大きめの車(汚い)に乗り、空港を後にする。この間英語で日常会話。「この間は−50℃だったよ。大会が今の時期でラッキーだったね。」と彼は言っていた。
 20分ほど走るとホテルに到着。近い。空港から非常に近い。ホテルはオリンピックスポーツパーク内にあった。あのモスクワオリンピック(日本は不参加)の選手村になったところらしい。
 ホテル自体も思っていたより綺麗だった。もっとひどい宿舎を想像していた。日本時間では夜中だが、モスクワはまだ8時(時差6時間)。この日5度目の食事を摂り、ホテルの部屋へ。風呂の湯船にお湯を溜めると、お湯が茶色(錆だろうか)。我慢して入浴。眠かったが10時まで我慢して起きた。そして就寝。