日本スポーツ賞表彰式報告                     

この度日本スポーツ賞を受賞することになり、1月29日に読売新聞主催の日本スポーツ賞の表彰式に行って来ました。日本スポーツ賞はその年に最も活躍したスポーツ選手に贈られる。今回の大賞はトリノオリンピック金メダルのフィギュアスケート荒川静香選手。特別賞は野球のワールドベースボールクラシックで優勝した日本チーム。他にも競技団体別に表彰があり、有名なところではバレーボールの竹下選手、トリノオリンピック4位の皆川選手、レスリングの浜口選手、ラグビーの大畑選手などが受賞した。
29日は12時から表彰式が行われた。司会進行はどこかで聞いたことのある声のスポーツアナウンサー。選考委員には森前総理をはじめ、有名な人たちが選考にかかわったそうで、表彰式では読売新聞社の社長や森前総理が挨拶をした。

文部科学大臣代理の方の話>
教育基本法が改正されたことに触れ、努力することやチームワークが大切と言うスポーツの教育的価値は高いという話をされた。

<選考委員:森善朗前総理大臣の話>
森前総理もスポーツの持つ教育的価値は高く、人格形成に役立つ。また、特に子ども達にスポーツの素晴らしさを伝えてほしい。個人種目であってもチームワークが大切であり、自分ひとりで強くなるわけではなく、親、コーチ、チームメイトの支えがあって競技を続けてこられたことを忘れないでほしい。
 また、テレビに取り上げられるなど、スポットの当たった選手ばかりでなく、地道な努力を重ねている選手を高く評価したいとも言われていた。

選手は一人ひとり紹介され、ステージ上でトロフィーを渡された。カメラマンも大勢来ていて、すごいフラッシュの量だった。

表彰式のあと、受賞した選手全員で記念撮影をし、そのあとパーティーが行われた。そこで荒川選手らが挨拶し、野球の王監督もビデオレターでメッセージをくれた。荒川選手のサインをもらおうと色紙を用意していたが、パーティー会場に色紙を持ち込む勇気がなく、目当てだった荒川選手のサインをもらうことはできなかった。パーティーの後半には勇気を出して色紙を持ち込むことができたが、荒川選手は挨拶のあと退席してしまった。しかしながら勇気を出して数人の選手と写真を一緒にとったりサインをもらったりすることができた。
    


      


アルペンスキー日本代表:皆川賢太郎選手>
 皆川選手はトリノオリンピックでメダルまであと1歩となる4位入賞を果たした。しかしながら今シーズンは去年12月のトレーニング中に前十字靭帯を損傷し、リハビリを続けている。
思い切って声をかけると、快くサインをしてくれた。何か話しをしたかったが、思い切り体を動かしたいのに思うように体を動かせず、辛い思いをしていることを思うと、簡単に「がんばってください。」とは言えなかった。実は皆川さんと私は大学が同じで、何度か会ったこともあった。そのことを話すと、皆川さんのほうから「がんばりましょう。」と言ってくれた。同じスキー界の人間として、とても感動した。その言葉からはお互いがんばってスキー界を盛り上げていこうという気持ちが感じられた。また、皆川さんも必ず復帰して世界の舞台と戦うぞという決意の現れに聞こえた。



<表彰式に参加して感じたこと>
 フィギュアスケートの荒川選手、野球のWBC日本チームをはじめとしたスポーツ界の一流選手と同じように自分の努力を評価してもらえたことがうれしい。競技人口が少ないスポーツは成績を出してもなかなか脚光を浴びない現状がある。今回、私は去年の成績によって選ばれたが、いろいろなスポーツで、成績に結びつかなくても努力を重ねている選手達が数え切れないほどいることを忘れてはいけないと思った。


<子ども達に伝えたいこと>
 今回は私の努力ばかりでなく、私をサポートしてくださった方々の協力も評価されての受賞だった。私はその部分を一番子ども達に伝えていきたい。

○結果がすぐに現れなくても目標を持って努力を継続することの大切さ
○自分を支えてくれる親、コーチ、チームメイト、まわりの人への感謝の気持ち

この2つを特に伝えて行きたい。



表彰式で挨拶した人、受賞した人が口をそろえて「周りの人々の支えのおかげでここまでやってこられた。」と言っていた。チームスポーツも個人スポーツもまわりの支え無くしては継続していくことは困難である。一流の選手はそのことを自覚しているから強いのかもしれない。