第9回アーチェリーバイアスロン全日本選手権レースレポート

2010年2月14日
長野県木島平村
10kmマススタート(S,S,K,K)

結果…2位

自分自身の5連覇がかかったこの大会は私にとって今シーズンのメインレースの一つだ。
今回は2kmを5周の競技。アーチェリーは4射×4回(16射)。
スキーのコースがなぜか去年より短く、アップダウンも2箇所がカットされていた。
これはスキーで差がつきにくい展開。つまりアーチェリーの比重が高いといえる。
勝つためにはアーチェリーをヒットさせていくことが非常に重要になってくると感じていた。

レース展開


午前10時30分、選手が一斉にスタートした。
1周目は私が4人の集団を引っ張る形で進んだ。
シューティングレンジ前で大学生が前に出たが、ついていけばOK。
1回目のシューティングでバラけるだろうから、そこからが勝負の始まりだと思っていた。

シューティング1回目は立って行う。
2/4でペナルティーコースを2周し、再びコースへ。
思ったとおり集団がばらけた。
私の前を走る選手はコージ。
彼は3/4だった。

確実にコージとの差は詰まっているものの、フラットなコースでは決定的に追い込み切れず、シューティングレンジ前で彼の前に出るのがやっと。
2人はほとんど同時に2回目のシューティングへ。

やや気持ちを乱したのか私は1/4。
コージは3/4。

3周目もコージを追いかける展開。
しかし2本差は追い上げ切れず、コージよりやや遅れて3回目のシューティングレンジへ。

3回目は膝射ち。
ここは慎重に射った。
3/4だったが、矢がぽろぽろ何度も弦からこぼれ落ち、シューティングの間にタイムをロスしてしまった。
コージも3/4。

4周目、シューティングレンジ前でまたしてもコージに追いついた。
勝負はすべて4回目のシューティングにかかってきた。


慎重になりすぎたのか、私は4/2。
コージはこの場面で抜群の集中力を発揮し、4/4。
最後の5周目は必死で追い込むものの、2ペナルティーの差は大きく、追いつけない。
そのまま30秒ほどの差でフィニッシュした。

終わってみれば私が8/16。
コージが13/16。
彼が射ち勝った言えるだろう。
まわりから見れば面白いスキーアーチェリーの試合だっただろう。
競技している私たちも最後まで勝負が分からない展開に緊張感が走った。

納得のいくパフォーマンスができなかった自分が情けない。
一方で抜群の集中力と磨きぬかれた技を発揮したコージを称えたい。



やはりスキーアーチェリーは俺たちが引っ張っていくしかない。
互いに切磋琢磨しながら再び世界を相手に戦いに行くことができる日のために準備は怠らない覚悟だ。