野沢温泉マウンテントレイルレポート

期日:2011年7月17日(日)
場所:長野県野沢温泉村
種目:65km男子
結果:8時間18分00秒
   総合15位(20代の部4位)

暑く、熱い戦いが今年もやってきた。
去年は盲腸明け1ヶ月で臨んだこの大会。
中盤から終盤にかけて脚が痙攣し、リタイア同然でのゴール。
今年の目標は「完走」

展開

スタート直後から周りのペースは無視し、自分のペースで走るように心がける。
心拍数が170以下になるように管理した。
先頭集団からは離されるものの、65kmで全ての力を使い果たすよう、我慢の展開となった。
第一セクションは無理ないペースで通過。

第二セクションに入る。
前から何人かの選手が落ちてくるのを拾いながら北竜湖を通過。
しかし、このあたりで異変。
余裕を持って走っていたはずが、いつの間にか馬力が出ない。
小菅神社に向かう参道ではいつの間にか走れなくなっていた。
ここからが意外と長い。
暑さにやられたのか、エネルギーの支出と収入のバランスが悪いのか、はたまた練習不足か…?
自分としてはやるべき準備はしたし、ペースや補給にも最善の準備をしたつもりだが…。
明らかにペースダウンしながらも第2セクションの最高地点にたどり着き、下り坂を下り、メイン会場を目指す。
アスファルトに出たところで側溝の水で水浴びをして、会場まで上ってゆく。
暑い…。

会場にたどり着くとハイドレーションの中身を補給し、しばし氷で首筋などを冷やして第3セクションへスタート。
この時点で全行程の約半分。
ここからが勝負だ。
とはいえ勝負をかけられるよどの体の余裕は無く、走ったり歩いたりしながら歩を進めてゆく。
100歩走ったら100歩歩こうと決め、走ったり歩いたり。
去年はこの時点でひどい脚の痙攣に襲われていたが、今年は少し痙攣しかけるものの、去年ほどではない。
とはいえ、ペースを上げるとガクンときそうなので、無理はしない。
途中の沢で水をかけながら進む。
無理をして脚がストップしたら何にもならない。
多少水浴びで時間を費やしても、オーバーヒートしないように快適に進みたい。
とはいえ、暑いところは暑い。
永遠と続くかと思われる直射日光のゲレンデで走ったり歩いたり休んだりしていると後ろからkozyが来た。
マイペースで歩いているようだ。
自分はそのペースにもついていけない。
これだけ歩くならストックをもってくればよかった…。
長く長く暑いゲレンデを上りきるとアスファルトに出る。
ここは学生時代に合宿で何度も登った場所。ここの長さも知ってしまっている…。
水浴びポイントを探しながら上るも、なかなか見つからない。
何人かに抜かれるが、気にしていられない。
しばらくすると側溝にちょろちょろ水が流れていた。
気にせずに水浴び。
再び歩いたり走ったりする。
そのうちに牧場に出た。
学生時代のローラースキーを思い出す。
ここからの先はまだ長い。
日影ゴンドラの終点近くで水の流れる音が聞こえる。
草むらの下に下りると、グレーチングに水が溜まっていた。
迷わず入水。
気持ちいい。
しばし水浴び。
脚が攣りかかっていたが、去年の痙攣に比べればこれは軽い。
塩を補給しながら進む。
先ほどの水浴びでいくらか復活。
巣鷹湖の手前のトレイルでは走り始める事ができた。
巣鷹湖で再びちょっと水浴びをし、毛無山を目指す。
ほぼ平坦な砂利道が続く。
ここは走れるまでに回復していた。
しばらくして、再びトレイルに入る。
無理せず歩く。
ゲレンデに出てしばらく上ると、エイドステーションに向けての下りとなる。
ここからは走れるようになっていた。
エイドステーションで水をかけてもらい、塩をなめ、オレンジを食べて下り坂へ。
去年はなんとかここまでたどりついたものの、下り坂で脚が痙攣し、リタイアを覚悟した。
それを考えると今年は走れただけでOK。
後は下りだけだ!と思うものの、残りは15km程ある。意外と長い…。
ゲレンデを下ると再びkozyに追いつく。
さらに高度を下げると容赦ない直射日光の洗礼を浴びる。
ここからはアスファルトが多くなる。
照り返しがきつい…。
遥か下方に野沢温泉の町並みが見える。
まだ残りは10kmほどある。
灯篭木峠を下り、もうアスファルトは勘弁…と思っていると、トレイルに入る。
ここは一気に下る。
標高を下げるほどに熱さが増す。
早くゴールしたい一心で走る。
途中、木々の生えていない砂漠の様なところを通過する。暑い…。
この先は去年とコースが違う。
アスファルトに出ると、道なりに進む。
道がわかっているだけに、ここからの長さは想像がつく。最後の上り返しがきついはずだ。
そして、上り始める前に水場がある。そこまで頑張ろう…。
水場でジャブジャブと体に水をかけ、最後の上り坂に差し掛かる。
永遠と続くように感じられた。暑い、そして長い…。
でも最後の力を振り絞って走る。
そしてついにゴーーーール!!
もう走らなくていい、進まなくていい。

トラブル無く、とは言えないが、なんとか「完走」した。
最低限の目標は果たした。
密かに狙っていた7時間台には届かなかったが、8時間18分台でゴールした。

考察

6月までのスピードトレーニングで5000mの自己ベスト。
2週間前の「塩の道を走って海まで行こうツアー(約50km)」
1週間前の「雨飾山トレイルツアー」
を経て練習量を落とし、アルコール&カフェインを控えた生活、栄養&睡眠のバランスを考えた生活。
直前のカーボローディング&ウォーターローディング&電解質ローディング。
できる準備はしたかに思えた。
しかし、何かが足りなかったのだろう。
正直、それが何なのかは分からない。

ただ、今回のレースを終えた今、次のレースは思い切りの良いレースにしたいと思っている。
「All or nothing」で行ってみたい。

とりあえず

9月までトレイルレースは無し。
アルプスで遊ぼう♪

ウェア、シューズ:SALOMON
ソックス:ブリッジデイル
ハイドレーション:エレクトロライトショッツ
補給食:ショッツエナジージェル
テーピング:ニューハレ