第17回全日本山岳スノーシューイング・レースin妙高レースレポート

期日 2015年2月22日(日)
スタート時刻 AM10:00
種目 15km
記録 1時間27分  
結果 優勝

<使用ギア>

ウェア:サロモン
シューズ:【S-LAB SENSE 3ULTRA SG】
バックパック:【S-LAB SENSE ULTRA SET】
心拍計SUUNTO 【AMBIT3】
テーピング:New-Hale Vテープ
(腰、ハムストリング)
スノーシュー:アトラススノーレース
大会HP:
http://www.chikyunetwork.org/Snowshoe/cc_snowshoe.htm

 今年の全日本スノーシューインググランプリは昨年同様に1月の白山大会、2月の妙高大会の2戦で争われる。昨年は2戦共に出場し、グランプリを獲得させていただいたが、今年は日程の都合がつかず、2月のこの妙高大会のみの出場となった。

 
<レース>
 昨年は記録的な大雪により、首都圏からの交通機関が完全にマヒし、大会役員、選手共に妙高に到着できない事態となってしまったが、今年は晴天に恵まれ、無事に大会が開催された。
 会場となる妙高高原ゴルフカントリーの建物内で受付を済ませ、荷物を置くと、普段なかなか合うことのできないランニング仲間との再会が待っていた。仲間との交流の場となるこの雰囲気が好きだ。
ゼッケンを装着したり、ウェアリングの準備をしたりしてからランニングでウォーミングアップをして、スタート30分前にスタート地点に移動。ゼッケンコールを受けてから、コース説明であるブリーフィングに参加した。
そして、午前10時、15km、5kmコースに出場する全選手が一斉にスタートした。

昨年まで自分が3年連続で優勝しているということもあり、人の後ろについていかずに自分のペースでレースを引っ張ろうと決めていた。序盤は圧雪車により整備されたコース。上り坂も下り坂もあるが、アップダウンを楽しみながら、気持ちよくリズムを刻んで走ると、後続がじわじわと離れて行った。
 5kmほど走ったところで一度スタート地点に戻り、コースの後半部分へと入っていく。
しばらく走ると、圧雪されたコースを離れて、スノーシューによる踏み跡で作られたコースを辿り、森の中へ。こちらは圧雪車で固められたコースと違い、コース幅も狭ければ、でこぼこもしている。よりスノーシューで走るテクニックが必要なコースとなる。
 ここまでくると後続は全く見えなくなっていた。ペースを落とさないように自分の走りに徹するだけだ。
 さらに、コース後半には人の踏み跡すらつけていない、新雪区間があった。レース前のブリーフィングでは「人の踏み跡をたどれば後続の選手が有利になるため、後ろから走る選手は前の選手の10m以上後ろを走ること。」という説明がなされていた。

 ここ2日ほど気温が高く、雪は湿って重くなっていた。スノーシューを履いていてもすねまで雪の中に埋まり、とても走れる状態ではない。仕方なく一歩ずつ、でも力強く歩いて行った。しばらく進んで振り返ると、後続の選手が迫ってくるのが見えた。当然、自分の踏み跡を走ってきている。新雪では先頭を行くのとその後ろを行くのでは進み具合に雲泥の差があることは承知している。「前の選手の10m以上離れる。」というルールであるから、後続の選手が私の踏み跡をたどったとしても、反則行為ではない。みるみるうちに追いつかれる。それでもしばらく先頭を進んでいたが、ここで一度、追いついてきた方に先頭を譲った。後ろからついていくと、申し訳ないくらい進むのが楽だ。心拍数がみるみる下がり、お散歩状態に。そのまま引っ張ってもらうのは申し訳ないので、自分が再び前に出て、進む。
 そうこうしていると、3位の選手が追いついてきた。その方が一瞬先頭に出るが、あまりの進まなさに、「ずっとこれやってたんですか!?」と。その後は私が先頭を進み、しばらくすると再び走りやすい圧雪のコースに出た。
 そこからはゴールめざしてペースアップ。ここまで思うように走れなかった分を爆発させると、再び後続との差が開き、そのままフィニッシュへと飛び込んだ。
 ゴール後は上着を着て仲間を出迎えた後、地元の方が用意してくださった手作りカレーで空腹を満たし、温まった。これが非常においしかった。


 昨年は思わぬ大雪により、大会自体がなんとか開催されるという非常事態だったが、今回は天候にも恵まれ、無事に大会が行われた事が嬉しかった。今後もスノーシューイング大会の魅力を発信し、大会参加者が増えることを願っている。




SUUNTO「AMBIT3」のデータ>

 GPSによるコースデータ。

コース高低図


心拍数
 
圧雪車によるコースが中心のコース前半は、走りやすく、ペースが上がっている。中盤以降は、コースの走りにくさがあり、心拍数が前半よりも下がっているのが分かる。