5時間13分

urakov2008-08-31

















おんたけスカイレース

5時間13分(総合8位、年代別2位)

※年代別は総合入賞5位までを抜かしてカウントされます


今年は封印するつもりだったトレイルラン。



そのつもりじゃなかった。

秋の縦断駅伝の選考会でスピードを磨くためにはここで疲労はしたくないと考えていた。

まして捻挫などしたら・・・。

去年の悪夢が頭をよぎる。

諏訪湖の車止めと相撲を取って完敗したのはちょうど8月最終週の日曜だったから。




8月まではトレイルラン封印のつもりだったけど、夏休みを利用して山に登るうち、ガマンできなくなってきた。

極めつけは8月中旬に行った中央アルプス縦走。



おんたけスカイレース。

出ないと後悔するな。

そう思った。


申込締切日にインターネットで滑り込み。

参加費1万円を支払い、覚悟を決めた。



レース展開

スタート→ゲレンデ

前から3列目あたりに整列。

スタートシーンで大会レポートに載りたい(目立ちたがり)。

後で雑誌見て「アー写ってる!」っていうの結構楽しいんですよね。

で、序盤3キロぐらいはロード。

もちろん登りですけど。

ここでいくらか稼いでおきたいですね。

下りで無茶する気はないし、頂上付近は岩だらけガレガレな感じで怪我しないように行くつもりですから。

がんばるのはロードとゲレンデだな。



先頭集団で走る。

あんまり早くないぞ。

山が好きな人はロード嫌いだろうからここで出来るだけ後続を引き離しちゃえ。

どうせ登山道に入れば苦しいのは変わらないんだから。

一時先頭を走る。


登山道に入ってからは思ったとおり先頭につけなくなる。

体が動かなくなってきた。

オーバーペースかな?

いやいや、コレはランニングから登山モードに入るときの切り替えに伴う苦しさ。

がまんがまん。


しばらくするとこのスピードに慣れる。

落ち着いてきた感じ。


ゲレンデに入るときに6位。

好位置でスタートできた。


ゲレンデ→頂上

登山道(シングルトラック)ではあまり人の気配を感じなかったがゲレンデでは前も後ろも見える。

すぐ後ろに見たことある人が。

ヤマムロ君登場。

流石に追い上げてきたな。

速いわ。

お先にどうぞ。

ついていきたいけど無理しない。


その後ろからはついてこないぞ。

自分のリズムを刻んでスキー場を後にして田野原へ。


ここからは本格的な登山道。

標高が2000mを越え、頂上まで木の階段や岩場が続く。


ヤマムロ君は遠くに行ってしまった。

標高があがってくるとくらっとしてくるな。

みんなそうだけど。

頂上までに2人にパスされる。


1人はオーエスジェーポイントランキングトップの方だけあってやっぱ速いわ。

スピードでガツガツ行くタイプじゃないけど特に登山道は強いね。


自分はまだまだ登山道へたくそだ。

もっと効率よく登れるテクニックがあるはず。



それにしても思ったより抜かれてないな。

頂上についた時点で8位。


頂上→お鉢めぐり

頂上からは3000m付近を約4kmの周回。

ここを一桁で終えたらシングルを狙って行こうと思った。


それにしてもすごい下りだ。。。

とても走れるところじゃないな。

岩場の激しいアップダウンの4km。

中央アルプスの縦走を思い出した。

去年御嶽山を試走しに来ていたこともあってこんな感じだろうとだいたいの予想はついていたのでコースに対して精神的なショックは少なかった。


後ろからもう一人来た。

岩場なのになんであんなにリズムよく走れるのだろう。

やはりスピードが違う。


でも登りになると追いつく。

体力的には勝っているはず。


抜いたり抜かれたりしながらお鉢めぐりを終え、頂上から下山。

結局約4kmのお鉢めぐりは1時間以上かかったと思う。


下山〜激下り〜

さっきまで競っていた人にやはりついていけない。

何でそんな速さで下れるのかしら。

転んで怪我したらどうする!?


上手に下ればそんなに危なくないんだろうな。

無理して制御不能っていうのが一番危ない気がする。

スキーもそうだけど、ビビッてるうちはその方が転びやすいし危ない。



ここは無理せず降りてゲレンデから追いかけるだな。

ああ、見えなくなっちゃったよ。


今9位か。

そうしてるうちにもう一人後ろから来た。

この人見たことあるな。

スポンサーついてるし。

やっぱ慣れてる。

出来るだけ離されないようにしたいな。



自分なりに頑張って登山道を終え、ゲレンデへ。



補給食が残り少ないな。

カーボショッツ&パワージェル6本+べスパ1本持ってきたけど思ったより時間かかってるし。



前の人が見える。

ゲレンデは走れるぞ。

ここから猛追。

徐々に詰まってきたのが分かる。



↑天気がよければこんな景色が見れる。



実はここからゴールまで結構長いんだな。10km近くあるんじゃないかな。

この先苦手なところは無し。

勝負だ。

転んで雪だるまになるんじゃないかというスピードで追う。

ここまで追い込めるのは追うものの強みだな。


追いついた。

ちょっとだけ平地のアスファルトで後ろを走り、再びゲレンデに入ったところで一気に前へ。

少し差がついたところで木の緩やかな階段中心の登山道へ。


ゲレンデ飛ばしすぎたな。

下界の暑さがあるし。

消耗してしまった。


去年ならこのあたりでゴールなんだけど。

今年は長いんだな。


まずい。

スピード出ないかも。

しばらくすると登山道を終え、アスファルトへ。



実はこれがこのコース中で一番きつい部分となる。

今までの疲労+暑さ&アスファルトの硬さが体に響く。



普通なら気持ちよく下れそうな下りだけど、進むのが精一杯。

ああ、長い、本当に長い。

5kmぐらいあったんじゃないかな。

止まらなければいいぐらいの感じになっていた。

水も欲しい。

道の脇の川に飛び込んでしまいたい。



↑レースではこんな風に気持ちよく走れないね。。。




極めつけはラストの2kmぐらい。

川沿いの平地だけど、ずーっと前が見えちゃう。

もうここは目をつぶって走りましたね。

見たくないから。



後ろの人を気にして走っていたけど、前の人が見えた。

みんな辛いんだなぁ。

でも歩いたら2度と走り出せそうも無いな。




この際リズムよくペースアップだ。

徐々に差が詰まってはいるけど、ゴールまでに追いつけそうも無いな。

でも歩くよりこのままの方が楽。

一刻も早くゴールしたい。




橋を渡ると後わずかでゴール。

ここにいやらしい登り坂があるんだな。




我慢して走っていると、やっぱりみんな辛かったんだな。

前の方が歩かれました。


わたしはそのままのリズムでお先に行かせていただき、8位でフィニッシュ。

ゴールではyamaさんとヤマムロ君が迎えてくれた。

2人とも強いな。

流石。



結局yamaさんは2位。

ヤマムロ君は5位でした。


自分もシングルに入れるとは思ってなかったからすごく嬉しかったしビックリした。


年代別2位もおまけについて来ました^−^



このコース、意外とロードやゲレンデが重要。

さらに登山道グイグイいけた人が勝つんだなと思った。