山岳スキー競技日本選手権大会レポート

期日:2010年4月11日(日)
場所:栂池高原一帯の山域
天気:雨(ガス)
カテゴリ:国際規格の部(約20km)
レース結果:12位
※大会参加者は全カテゴリ男女合計で50人ほど。これは今までの大会の中で一番多い参加者とのこと。

<レース展開>

スタートの合図と共に選手が一斉に飛び出す。序盤はスキーの滑走面にシールとよばれる滑り止めを装着して上り坂を登る。クロカンスキー出身者のわたしとしてはここで先頭集団に喰らいつきたい。が、上位選手の勢いが思ったより速い…。一緒に滑る間も無く、15番手ぐらいを付いていくのがやっと。滑走面にシールを貼っての歩行はスキーが後ろにスリップしない分、前にもスキーが滑らないわけで、私としてはちょっとイライラ。登りの斜度もクロカンスキーと比べるときつい登りが続く上、スキーの性質上、スキーを平行に滑らせないとうまくグリップしない。なれない動きに悪戦苦闘しながら進む。

長い上りを終えると下り区間。ここに入る直前のチェックポイントでシールをはがし、ビンディングの調整。シールを胸のチャックからウェアの中に突っ込み、下り始める。予想はしていたが、木と木の間あり急斜面ありのコース設定で、下っていくのがやっと。トップ選手はこういう場面で攻めるそうで、技術と度胸の差を強烈に感じた。この日はガスも出ていたので、安全第一で下った。ケガだけはしてはいけない。

林を抜け、ゲレンデを下ると、つぼ足セクション。スキーを脱ぎ、ザックに装着。急斜面をスキーブーツであがっていく。ここはさほど長くなかったが、次が大変だった。
再びシールを装着しての登行。と思いきや、下り区間もある。シールを装着したままの下りではスキーの滑走性が著しく低下する。気を抜くと簡単にバランスを崩す。

その後長い上りに差し掛かる。ここで靴の中に異変。靴擦れだ。これは激しい。痛い。
じわじわと体力が消耗。モチベーションも消耗。完全に目標が完走モードになっている。
スキーが重い。なぜわたしは山の中でこんなことをしているのだろうという思いが一瞬よぎる。
長い登りを登りきると、先ほどと同じ場所にて下りセクション。またここを下るのか。
2回目は1回目より慣れてきた気がするが、ブレーキをかけまくって下るので脚がパンパン。

ゴールが見えた!!気持ちよくゴール!!
と思ったら、「はい、カテゴリ1はもう1周!」と言われ、再びコースへ…。
そうだよな。確かもう1周あった気もする…。
ここからはもう動くだけ。

最後の登りでは最近お決まりのカーボショッツワイルドビーンを補給でシャキーン!!
2時間を越え、運動量の多い厳しいレースだったが、エネルギー切れになることはなかった。ハイドレーションにはエレクトラライトショッツ。カーボショッツ様様。

三度同じ下りを下り、今度こそゴール!!

ゴール後には荷物チェック。
シールOK、ビーコンOK、ゾンデOK、スコップOK、サバイバルシートOK。ジャケット…。ジャケット?そういえば荷物のところに脱いでスタートしたな。これも必要装備品だそう。確認不足でした。30秒のペナルティーを頂ました。
まぁ、途中から順位は気にしていなかったのでいいのですが、安全のためにきちんと携帯しないといけませんね。
反省です。

そんなこんなで無事完走することができました。
天気がよければ50倍楽しかっただろうな!
なかなか面白い経験ができました。^−^