ついでに

ある筋に原稿を提出する機会があったのでこちらにも載せることにする。


【ハセツネカップレポートその①】

10月10日(日)に東京都あきるの市である大会に出場してきた。レースの総距離は71.5km。これはフルマラソンの約1.7倍に当たる。これだけでもびっくりするが、驚きはこれだけではない。累計標高差は4500m以上。つまり71.5km走る間に水平方向に4500m移動するということになる。大会の名前は日本山岳耐久レース。総延長71.5kmの奥多摩の登山道をいかに速く歩き、走れるかを競う大会だ。普通のマラソンと違う点はまだある。コース中に水を補給できるのは1箇所のみ。つまり自分が必要な水や食料は自分で背負っていかなければならない。また、最大の特徴は午後1時のスタートだということである。しかしながらこのレースではトップ選手でも8時間前後の時間がかかる。これが何を意味するか。つまり、早い選手でも夜9時のゴールということになる。参加するどの選手にとっても夜間走行は避けられないのだ。ということで頭につけるライトや高性能の小型懐中電灯を持っていくということになる。このような特殊な大会であるが、定員は2000人。これが近年のランニングブームの影響もあってか、募集開始から数時間でいっぱいになるというからさらに驚いてしまう。さて、この大会に出場するにあたり、今年は練習の意味も込めて、30km程度の山岳レースに2回出場。日常的には1時間程度のランニングを日課としてきた。しかし6月に盲腸を患い、手術、入院を余儀なくされた。退院してからはリハビリに励み、ロードレースや駅伝にも出場。9月に走った10マイルでは自己ベストを出すことができた。この3ヶ月あまりで体力は回復したかに思えた。

づつく