【The4100Dマウンテントレイルin野沢温泉】


SALOMONThe4100Dマウンテントレイルin野沢温泉 レースレポート

期日 2014年720日(日

スタート時刻 7:00

距離 65km

記録 8時間02分20

結果 総合10

 

使用ギア

ウェア:S-LAB SENSE TANK 

S-LAB SENSE SHORT

ソックス:EXO S-LAB

シューズ:S-SAB SENSE3 ULTRA

ベルト:XR SENSIBELT  SENSE HYDRO S-LAB SET

ザック:ADV SKIN HYDRO 5 SET

SUUNTO:AMBIT2S

ニューハレ:Vテープ(膝、ふくらはぎ、腰)

 

<レースプラン>

この大会は第1回大会から出場している。昨年は大きな失速をすることなく完走することができたが、それ以前の3回毎回失速していた。この大会はコースのハードさもさることながら、毎年暑さによって苦しめられている。それを克服し、65kmを走りきることが今年も自分にとっての一番の課題であった。

<暑さ対策>

過去3回の失速は第2セクションで体に力が入らなくなるパターンが多かった。そのいずれも水分、ジェルは十分に補給しているかに思えるのに関わらずペースダウンしてしまっている。その原因を以下2つのように考えた。 

1つ目は暑さに耐え得る体を作ること(暑熱順化)レーニングの際は長袖Tシャツ、ロングタイツで走り、汗をかくようにした。

2つ目は電解質の補給だ。レース中補給する水分は電解質を含んだものにし、塩熱サプリを20分ごとに2摂取。体内の電解質濃度が下がらないように気を配った。

 

<レース展開>

セクション1

 第1、第2セクションはザックよりも、皮膚への接触面積が少ないウエストベルトを選択した。そこに600mlの水分を携帯。それだけでは不十分なので、S-LAB SENSE HYDROを使用し、右手にソフトフラスクに入れた200mlの水分を携帯。また、左手にはジェル5本が入ったソフトフラスクを携帯した。

 

午前7時、65kmの難コースにチャレンジする選手たちが野沢温泉オリンピックスポーツパークを一斉にスタートした。今年は65kmソロの選手だけでなく、駅伝の選手、24kmソロの選手も同時にスタート。勢いよく飛び出していく選手も中にはいるが、追いかけることはしない。相手のペースに合わせるのではなく、自分自身が65kmを走りきれるペースで始めから走ろうと決めていた。心拍数は160/分ほど。序盤の温泉街でたくさんの声援から元気をもらい、林道で少しずつ前から落ちて来る選手を拾う。登山道でさらに数人の選手をパスした。水分は15〜20分おきに約100ml摂取し、ジェルも20〜30分間隔で摂取。さらに塩熱サプリを20分おきに2粒ずつ摂取したS-LAB SENSE HYDROは手のひらにソフトフラスクが密着しているので、こまめに水分を補給しても動きのロスが少ない。

毛無山山頂付近を経て長坂ゴンドラ終点のエイドステーション水はまだ500m以上残っていたので素通り。

 下り坂は足へのダメージを極力軽減するような走り方で飛ばしすぎずに下ってゆく。後ろから来た選手に追いつかれるが、焦らない。

第1セクションを終え、会場に戻ってきた。65kmソロの選手が何人前にいるかわからないので、順位はよく分からなかった。

 

セクション2

 第1セクションで飲みきった水分とジェルを、会場のエイドに用意していた600mlのボトルと200mlのソフトフラスクに交換。さらに太陽が顔を出したことから,ヘッドバンドを帽子に変更して会場を後にする。第2セクションは距離が短いものの、第1、第3セクションと比較して標高の低い部分が多い。その分暑さもダイレクトに感じる区間だ。

今年は天気予報から涼しいコンディションになるかに思われた。しかしながら、第2セクションを走り始めるころにはだいぶ暑さを感じるようになっていた。ペースは抑えて走っていたものの、そのペースが維持できなくなってくる。さらに、だんだん焦点が合わなくなってくる…。補給の問題ではなく、熱中症のような症状が現れてしまった。人と競走する以前の問題だ。ペースを落とし、小菅神社への参道の脇の沢でしばし水浴びをする。その間に何人かの選手にパスされたと思うが、この日の自分には必要な時間だった。途中棄権が頭をよぎったが、クールダウンしたところでゆっくりと歩き始める。山の頂上に着くころ、少しずつ走れるようなってきた。普段のジョギングのようなペースではあるが、第2セクションを終えて会場に戻ってきた。

 

セクション3

 会場でウエストボトルからザックに切り替えた。ここで水分1.5L、ジェル約8本を携帯した。冷えた、水を頭からかぶり、ジェルを2本流し込む。3セクション前半は標高の低さから、暑さを感じる。また、昼時であるため、気温が高い。まったくペースが上がらず、走ったり歩いたりした。灯篭木峠を過ぎ何度か沢の水に寄り道して体を冷やしつつ標高を上げていく。100歩走っては100歩歩くの繰り返しで、歩き続けることなく、進んでゆく。途中、蜂に刺されるアクシデントがあり、アナフィラキシーショックが頭をよぎったが、不幸中の幸いで、症状が出ることはなかった。

 最後のエイドステーションに到着。残りはほぼ下り坂の約15km。ペースを上げて走って行きたい所だったが、なかなか体が動いてくれない。マイペースを守り、徐々に標高を下げると温泉街が視界に入る。なんとか8時間を切りたいという思いが湧いてきた。

ペースは上がらなかったものの、最後まで水分とジェルの補給はコンスタントに行った。前も後も見えない状況の中ではあったが、フィニッシュを迎えられることに喜びを感じながらゴールのアーチをくぐった。

総合10位。8時間を切ることはできなかったが、1度はリタイヤが頭をよぎりながらも、フィニッシュ出来たことに安心した。

 

 

 

 

 

<考察>

 エネルギー、電解質、暑熱純化、ペース配分当日までペースダウンせずに走りきるための対策を練ってきた。一度,熱中症気味になり、ペースを落としてしまった。さらに、今回は最初からペースが上がらなかった。余裕をもって走っていたというよりは、それ以上早く走れないような状態だった。その余裕の無さが熱中症、ペースダウンにつながってしまったのではないかと考えられる。

 考えられることは2つ。

 1つは第1セクションでの胃の不快感。スタート1時間半前まで団子を食べていた。ロングレースとはいえ、胃の中には何もない状態で走り出すのが好ましい。2時間前には食事をやめ、食べる量も食べ過ぎないようにしたい。

 2つ目が根本的な問題であり、一番の原因。それは走力不足。今ある力を最大限発揮するための対策を立てたとしても、ペースダウンしてしまうのであれば、それはそもそもの走力が足りないということ。日々のトレーニングの中で走行距離を伸ばす工夫をしていきたい。

 

<AMBIT2Sのデータ>

2013年

2014年

2013年

2014年

 

リザル