〜10.0kmパシュート〜

urakov2006-03-04


□レース前の心境
本日のパシュートは前日のスプリントのタイム差でスタートしていく。見た目の順位がそのままの順位になるので、見ていておもしろい。
昨日2位だった私は2番スタート。トップとのタイム差は1分5秒。ちょっと離れている。しかしながら、3位の選手とは3秒、4位の選手とは5秒差でのスタート。ほぼ同時である。
ひょっとすると優勝だって狙える位置だ。と同時に後ろから来る選手たちに抜かれるかもしれないという不安が頭をよぎる。しかしながら少なくとも一桁順位は確保したい。などといろいろなことを考え始めるときりがない。こんなときはレースについて深く考えないよう、考えを切り替える。「今までやってきたことを出すだけでいいのだ」と。結果は後からついてくるさ。

レース展開


 1周目、思ったとおり、3番のパヴェール(ロシア)、4番のマキシム(ロシア)が追いついてきた。私としてはスキーでアドバンテージを奪っておきたかったが、さすがは上位に食い込んでくる選手たち。簡単には引き離せない。集団を引っ張って体力を消耗するのが嫌だったので彼らの後ろにつく。そのまま1周を走り、1回目のシューティングへ。
シューティングレンジの100mほど手前からスピードを落とし、呼吸を整えてからシューティングを迎える。しかし、集団で走っている今日は、昨日より少しペースが上がっていた。そして、隣にライバルがいるという緊張感。たまりません。
シューティング1回目2/4ヒット。ペナルティー2。しかし、ライバルたちは4発すべて命中させ、私を置いていってしまった。かわって、後ろから追い上げてきた選手と一緒に2週目へ。集団から離れたここからが勝負。スキーでひたすら追いかけるしかない。2年前までの世界王者アンドレイ・マルコフ(ロシア)をかわし、前を追う。11番から順位を上げてきたVyacheslav(ロシア)に追いつき、2回目のシューティング。

2/4ヒット。ペナルティー2。しかしながら、このシューティングはライバルたちもうまく行かなかったようで、差はつかなかった。こうなるとスキーで追い上げていきたい私。前の選手たちとの差が詰まってきていることはわかったが、1回目のシューティングでのビハインドが大きく、なかなか追いつかない。一緒に走っていた11番と同時にそのまま3回目(最後)のシューティングへ。
「思い切って射とう!」このレース前に思っていたこと。もう一度思い出した。
3/4ヒット。ペナルティー1。悪くない。11番より早くシューティングレンジを離れた。ペナルティーコースを半周したところで11番がやってきた。これぐらいの差ならスキーで追いつけるかもしれない。最終周はフルアタックだ!と思っていたら、11番はペナルティーコースへ入っていった(アーチェリーを1本ミスしたようだ)。彼とはここで勝負あった。(私の勝ち)
そこからは頑張って前を追ったが、一人旅となり、そのままフィニッシュ。

結果5位。
シューティング7/12ヒット。
シューティングでライバルに競り負けたことは悔しかった。しかし、このヒット数は私にとっては良くもなければ悪くもないといったところだ。完全に上位との力の差が結果に現れた。今の力はこんなものといえばこんなものかもしれない。ひとまず一桁順位を守ることができたことにほっとした。