本命アーチェリーバイアスロン（4/5)

今シーズン１番印象に残ったのは全日本アーチェリーバイアスロン選手権大会。
あまり知られていないが、それまで全日本選手権３連覇中であった。

今大会は大学生が多数出場。
年々この大会に出場する大学生も増え、大会自体のレベルが上がってきている。
わたしがアーチェリーバイアスロンに初参戦したのも大学４年のとき。
当時、２日間の競技で合計２０射して当たったのはたったの１発。
しかし、そのときの結果は準優勝。

今年の全日本選手権はスキーだけなら簡単には勝てないメンバーばかりであった。
アーチェリーのヒットが勝つための最低条件。
しかしながら、大会前の練習ではアーチェリーの感覚が取り戻せず、矢を集めるのに苦労した。
焦りはしたが、直前になんとか調子を上げることができた。

レースでは当然ながら今出来るベストを尽くす。
前日から全力でスキーを仕上げた。
とはいえ、アーチェリーがうまく行くか不安。
ドキドキしながらのスタートだったのを忘れない。

今年の大学生の中には１６射で４発当てる強者もいた。
出場した大学生のヒット数を平均すると２〜３発当てていたのではないだろうか。
しかしながら今年は大学生が表彰台に上がることはなかった。

私の結果は１６射中１２射的中で優勝。
４連覇を飾る事ができた。

それまで全日本選手権で４連覇を達成した選手はいなかった。
この優勝は私の中ですごく大きな出来事だった。

今シーズン１番嬉しかったのは？
と質問されたら私はこの１勝だと答える。
「自分にしか出来ない」ことを達成した満足感で満ち溢れた。